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【中国輸入ビジネス 入門】寧波港の構成

【中国輸入ビジネス 入門】寧波港の構成

寧波港は、浙江省にある最も近代的な国際港です。

中国有数の天然の深水港です。2006年に舟山港と合併し「寧波舟山港」となりました。寧波港を囲む舟山群島は、漁業の盛んな地域として知られています。寧波港は舟山群島のおかげで、強い風や高波から守られています。

海底が深く大型タンカーの基地にもなっています。近年の寧波港の開発により、「一帯一路」の政策に重要な定期コンテナ航路の起点となりました。寧波経済技術開発区、寧波保税区に近接し、海外への輸出の重要な港となっています。成長を続ける寧波港について、以下に分かりやすくご紹介いたします。

寧波港の位置と構成

寧波港は、政府の指導により2006年から舟山港と合併し、寧波舟山港となりました。その位置は、中国の海岸線の中央に位置する長江河口にあり、世界有数の深海の大型港です。

舟山群島によって強風や高波から保護された寧波舟山港は、自然の大きな利点を享受しています。寧波舟山港の入り口の水路は、水深が22.1メートルあり、超大型船の入港も可能です。

また寧波舟山港は、海岸線が120キロメートルもあり、背後には、倉庫や貯蔵のための広い敷地もあり、将来の開発の余地を残しています。

寧波舟山港は、鉱石の積み替えターミナルも備え、10万トンから30万トンのDWT(載貨重量トン数)クラスの鉱石船の取り扱いもできます。また、寧波舟山港は、中国最大の液体化学製品の積み替え基地でもあります。5万トン、1万トン、3千トンのDWTクラスの専用船の入港できる専門バースが22個もあります。

寧波舟山港は、内陸港、河口港、海港を含んでいます。たくさんの港区があり、永江港区、鎮海港区、北侖港区、大榮港区、春山港区、明山港区を含む19の港湾地域で構成されています。

それぞれの港区には、北侖、甬江、大榭、穿山、梅山、象山、石浦の8港区があり、舟山港域は定海、老塘山、金塘、馬嶴、沈家門、六横、高亭、衢山、泗礁、緑華山、洋山の11港区で構成されています。

世界クラスのコンテナターミナル施設を備えた寧波舟山港は、現在超大型コンテナ船の寄港が可能です。

超大型船が初めて寄港したのは、2013年8月16日、マジェスティック・マースク(Majestic Maersk 18,270TEU)が、寧波舟山港に入港しました。この本船の明細は次の通りです。              

船名 
MAJESTIC MAERSK
建造
2013年
積載  
18,270 TEU
全長
399メートル
総トン数 
194,431トン
速度  
25ノット

このように寧波港は、現在脚光を浴びる最新の港となりましたが、1990年代までは、浙江省のコンテナ物流は上海に依存していました。そのため、寧波港の開発が遅れていました。

2001年になり、ようやくHPH(ハチソン)を迎え入れ、北侖ターミナル・NBCT(4バース)の開発が始まりました。寧波舟山港は、外資の導入を積極的に行い、MSCやEMC、OOCLなどと提携し、中国船社のCOSCOの出資により、北侖の東部・穿山半島に直線埠頭9バースの建設を行いました。

HPH(ハチソン)とは、ハチソン・ワンポア・リミテッド(Hutchison Whampoa Limited)、香港を拠点とする英国資本のコングロマリットのことです。アジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカ及びアフリカで、港湾の投資、開発、運営を行っている世界有数のメガターミナルオペレーターです。

また、寧波北侖の中央部の大榭島には、Ningbo Daxie China Merchants International Terminals C., Ltd. (CMICT)が、4バースの建設を行いました。この会社の親会社である招商局港控股有限公司(英文名China Merchants Port Holdings Co., Ltd.)は、香港を根拠地とするグローバルゴングリマリットです。このターミナルは、大榮港ゾーンに位置し、寧波経済技術開発区、寧波保税区に近接しています。バースの長さは、1,500メートル、取扱可能本数は、年間240万TEUです。

この結果、寧波舟山港のコンテナバースは、2007年には2期3バース(NBCT)、3期4バース、4~5期9バース(穿山半島)、大榭島4バース(香港招商局)の合計20バース体制となりました。それに加えて、2015年までにコンテナターミナルを30バース体制になりました。

寧波舟山港は、高品質で効率的なコンテナサービスを提供しています。クレーンの最高速度は、1機のクレーンの取り扱い処理能力は、53.3TEUであり、ターミナルの取扱量の処理能力では1時間当たり364.8TEUに達し、コンテナの積み下ろしでは世界新記録を樹立しました。

最近の新しいコンテナターミナルとして、2018年から寧波舟山港の穿山港区1号コンテナ埠頭の建設が始まりました。この寧波舟山港の穿山港区1号コンテナ埠頭への投資総額は、約5億3千万元です。2020年6月に完成し、7月から稼働を始めました。このコンテナ埠頭は世界で2番目に大きいものとなりました。バース数は11バース、岸壁の長さは3740メートルとなり、年間コンテナ取扱数は、62万TEUとなります。

新型コロナウイルスの影響を受けたにもかかわらず、2020年1月~6月までの中国の港の貨物量は約6億8千万トンでした。各港の取扱量は次の通りです。          

港名
TEU(万)
上海     
2008
寧波舟山
1325
深圳   
1107
広州     
1076
青島   
1034
天津      
858
厦門        
530
大連      
298

寧波舟山港に寄港する超大型船

寧波舟山港のコンテナバースの深さは、17メートルあり、超大型船の入港も可能です。(上海港の羊山コンテナターミナルの水深は16メートルあります)この深さは、下記の超大型船の寄港も可能となります。

建造年
船名
TEU  
船会社
2020   
HMM Algeciras 
24,000    
HMM
2019  
MSC Gulsun    
23,756
MSC
2017 
OOCL Hong Kong 
21,413    
OOCL
2018
Cosco Shipping Universe
21,237
COSCO
2018 
CMA CGM Antoine DeSaint Exupery   
20,954
CMA-CGM
2017  
Madrid Maersk  
20,568
A.P.Moller Maersk
2018 
Ever Goden 
20,388
Evergreen
2017
MOL Truth
20,182
MOL
2017 
MOL Triumph 
20,170 
MOL
2018
Cosco Shipping Taurus 
20,000  
COSCO
2016
NYK BLUE JAY  
14,026 
NYK
2015
Millau Bridge 
13,870 
K-L
2013  
Maersk Mc-kinney Moller
18,270 
A.P.Moller Maersk
2012
CMA CGM Marco Polo
16,020 
CMA CGM
2006 
Emma Maersk    
14,500  
Maersk Line
2006  
Georg Maersk   
10,150  
Maersk Line
2006 
CSCL Le Harvre 
9,580 
Danaos Shipping
2006  
COSCO Guangzhou 
9,383 
COSCO
2006  
CMA CGM Fidelio
9,415
CMA CGM
2003  
Arnold Maersk   
9,310 
Maersk Line
2006 
NYK Vega 
9,200 
NYK

積載本数と喫水の関係

日中航路においては、殆どの船舶の積載可能本数は、平均して1000~1500TEU積みのコンテナ船が主流となっています。

これは、日中航路の最大の取扱量を誇る上海の外高橋のコンテナターミナルの水深が12~14メートルぐらいとなっており、日本の港湾の殆どのコンテナターミナルの水深も12~16メートルとなっているからです。(横浜南本牧ターミナルは水深が18メートルとなっています)

1000TEUの本船は、実入りのコンテナを満載すると8~9メートルの喫水となります。1000~2000TEUの本船は、実入りのコンテナを満載すると、12メートルぐらいの喫水になります。2000~3000TEUの本船になると、13メートル以上の喫水が必要となります。従って、外高橋コンテナターミナルを使用するには、最大2000~2500TEUの本船が限度ということになります。

これに対して、寧波舟山港の新しいコンテナターミナルでは、水深が、16メートル以上あり、世界のコンテナ船の大型化に対応できるようになっています。

寧波港のコンテナの取り扱い推移

日本の国土交通省が発表した世界港湾別コンテナ取扱個数ランキングによれば、2019年の寧波舟山港の年間取扱量は、20フィートコンテナ換算(TEU=twenty foot equivalent unit)で、2754万TEUです。

2019年の世界の貿易港のランキングは次の通りです。(単位は万TEU)

1位
上海 
4330
2位
シンガポール
3720
3位
寧波・舟山
2754
4位 
深圳
2577
5位
広州
2324
6位
釜山 
2199
7位
青島
2101
8位
香港
1830
9位
天津
1730
10位
ロサンゼルス
1697
11位
ロッテルダム 
1481
12位
ドバイ
1411
13位
ポートケラン 
1358
14位
アントワープ
1186
15位
厦門
1112
16位
高雄
1043
17位
ハンブルグ
928
18位
タンジュンペレパス
908
19位
大連
876
20位
京浜
816

特に蘇州の地域は日本の製造業と深い関係を持っています。

その中で最も大きいものが、蘇州工業園区と蘇州高新区です。この地域には多くの日系企業が集結しています。シンガポールに倣って外資系企業を積極的に誘致し、蘇州工業園区は、1994年以降、毎年成長を続け、GDPは当初の100倍になったと言われています。

蘇州高新区は、正式には「蘇州国家ハイテク産業開発区」と呼ばれています。総面積258平方キロメートルの広大な地域には、総人口が60万人を超え、多くの日系企業が進出しています。既存の電子通信産業以外に新型エネルギー産業、バイオ製薬産業などが基幹産業となりつつあります。

                                                                                                                       蘇州国家ハイテク産業開発区

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