海上速達便

04-20-2022

【中国輸入ビジネス 入門】日本の主要港紹介~博多編~

INDEX

博多港

古くから中国大陸・朝鮮半島との交流があり、大陸文化の入り口であった博多港。
九州の経済の中心地である福岡に位置する博多港は、現代においても日本の玄関口の一つとして機能しています。
この記事では、そんな博多港の国際物流における位置づけや歴史などをご紹介いたします。

国際物流と博多港

東アジアへの玄関

博多港は、東南アジア・中国・韓国・北米など11か国・地域46の主要港と38航路月間192便(2022年4月1日現在)で結ばれています。
なかでも成長著しい東アジアとの地理的な距離は博多港の強みのひとつと言えるでしょう。韓国・釜山までは200km、中国・上海までは900kmという近さです。
200㎞というと、福岡から広島までと同距離。国内旅行と同じ距離感で気軽に行ける距離ですね。
また日本国内のアクセスとしては、福岡空港が近く、高速道路や貨物鉄道等の交通網も発達しているほか、内航船(※注1)の航路も充実しており、東京、神戸、門司、敦賀、那覇、対島などへはコンテナ、フェリー、RORO定期航路も就航しています。
輸入・輸出量共に相手国は中国・韓国が約半数を占めており、主な輸入品は家具装備品、衣服・履き物等、輸出品はゴム製品、完成自動車等となっています。
※注1 内航船(ないこうせん)とは 日本国内の貨物輸送専用の船のこと。 国際輸送に利用される船舶は外航船(がいこうせん)と呼びます。 外航船は国際条約によって非常に厳しく定められた規格に則って建造されていますが、内航船はその限りではないため、外国の港への貨物輸送に転用されることはありません。

博多港の環境

博多湾は波の荒い日本海に面しているにも関わらず、海の中道や糸島半島といったいわば自然の防波堤に囲まれており、外洋への開口部も狭いことから、博多湾奥に位置する博多港は波の穏やかな天然の良港となっています。
都市部に近接していながら豊かな自然に囲まれた博多港では、環境共生への取り組みにも力をいれているとか。
護岸の形成にコンクリートではなく自然石を用いるなど、様々な生物の生息環境に配慮して海岸整備がされているほか、アマモ場と呼ばれる魚の産卵や稚魚の成育にも役立つ海藻の群生地も整備し、水産資源の保護や地球温暖化の対策が行われています。

博多港の歴史

博多港二千年ものがたり

博多港は太古の昔から国際港としての役割を担ってきました。 西暦57年、奴国(いまの博多)の王が後漢の皇帝から送られた金印が四賀島で発見されており、この頃すでに大陸との交流が始まっていることが分かります。 8世紀頃に行われていた遣唐使・遣隋使の出発地は博多港でした。同時に、海外からも多くの人が訪れており迎賓館が建設され、中国人街も形成されるなど活発な交流が行われてきました。

博多なくしてうどんなし?

その後12世紀頃には、対宋貿易の拠点として繁栄しました。
そしてこの頃、ある重要な技術と食文化が博多を通じて日本に伝来します。
植物や穀物を一旦挽いて粉末にする製粉の技術と、その粉を加工するなどして食する文化「粉食(ふんしょく)文化」です。
もともと日本人の食文化は穀物をそのままのかたちで煮炊きして食べる「粒食(つぶしょく・りゅうしょく)」でしたから、博多に港がなければ、うどんやそば、おまんじゅうなどは日本食として定着しなかったかも?!

衰退と繁栄

時代は進み、戦国時代。明・朝鮮などとの交易で大いに繁栄していた博多ですが、一方でその冨は略奪の的となり、幾度となく戦乱に巻き込まれた結果、一時は衰退することに。
しかし、豊臣秀吉による再建を経たのち、江戸時代に鎖国が行われると、大阪や江戸へ米・材木・海産物等を運ぶ「五ヶ浦廻船」の基地として再び繁栄していきます。

近現代の博多港

明治32年に開港した博多港は国際貿易港としての再スタートを切ります。大きな木造桟橋が完成、中央埠頭の岸壁・防波堤も整備され、戦後にはここから多くの海外引き揚げ者を迎え入れました。
そして平成2年、博多港は、国際海上輸送網の拠点として特に重要として政令により定められている『国際拠点港湾(こくさいきょてんこうわん)』の指定を受けました。
平成12年には全国に先駆けて「HiTS(HAKATA PORT LOGISTICS IT SYSTEM)」という物流効率化のためのITシステムを開始しています。輸出入コンテナの位置情報や手続き情報、作業情報の指示・伝達等をリアルタイムに把握できるWEBサービスで、これにより博多港では慢性的な”ゲート混雑”が劇的に改善されたとか。

二千年のその先へ

現在の博多港は免震構造のガントリークレーンや耐震強化岸壁を備え、大規模災害発生時を想定し電力機能のバックアップ訓練を行っている他、コンテナターミナルを運営する博多港埠頭株式会社では荷役機器が故障した際、自社で迅速に対応可能な体制を整えており、災害に対する備えに関しても評価されているそう。
令和3年にはアイランドシティのコンテナターミナルが延長され高速道路とも繋がり、博多港のコンテナ機能は更に強化されました。
首都圏・関西での甚大な自然災害発生時などに代替港として機能することも期待されています。

まとめ

日本と東アジアを結ぶ国際拠点としての博多港をご紹介いたしました。
東アジアのハブ港である韓国・釜山までは200km、中国・上海までは900kmという近さを強みにもつ博多港。
博多港は、先日ご紹介した門司港(北九州港) https://d2dship.com/03-01-2022/と共に西日本の物流を支えています。
想像以上に古い歴史から、博多港のあらたな一面を知っていただくこともできたのでは?
博多港は観光の拠点にもなっているので、もし訪れる機会があればぜひこちらの記事を思い出しながら楽しんでみてくださいね。
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