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06-21-2022

【中国輸入ビジネス入門】貿易用語解説シリーズ『車上渡し』

本サイトで不定期連載している貿易初心者のための用語解説シリーズ。今回のテーマは『車上渡し』です。日本の港で通関を終えた貨物を、お客様ご指定の場所までお届けする物流のラストワンマイルに関わってくるキーワード、それが『車上渡し(しゃじょうわたし)』。

貨物の形状によっては事前の準備が必要になることも?
『あれ?そんなつもりじゃなかった!』を未然に防ぎ、ストレスのない輸入貿易を実現するために、ぜひ確認していただきたい重要ポイント『車上渡し』について解説してまいります!

INDEX

国際輸送のラストワンマイル

国際輸送のラストワンマイルといえば、国内の港のコンテナヤードや隣接する倉庫からお客様のお手元(最終納品先)に貨物を届けるための国内輸送(陸送)の部分を指します。

そのラストワンマイルのさらにいちばん最後の過程である貨物の引き渡しとその条件について確認してまいりましょう。

国際貨物が『玄関まで届く』のは実はあたりまえではなかった?

配送手段を自分で選択したり、通関書類を準備したりといった本格的な輸入貿易の経験はないけれど、国際郵便(EMS)や国際宅配便(クーリエ)など個人でも気軽に利用できる小口貨物向けのサービスには馴染みがあるという方は多いのではないでしょうか?

EMSやクーリエは、国際輸送であるにもかかわらず、受取人はもちろん発送人も、自身での通関手続きが不要というのが大きな特徴とされています。(※通関自体が不要なのではなく、サービスの一環として各社内の通関士により通関手続きが行われています)

またそれと同時に、発送人のもとから送られた貨物が、受取人の玄関先で受け渡しされるのも特徴の一つです。

そんな輸送サービスに慣れている方が、本格的な輸入貿易を経験される際に戸惑われるポイントが、『貨物の最終受け渡し場所は玄関先とは限らない』というところです。

海上速達便サービスでも、お客様への貨物の受け渡しは原則車上渡しとさせていただいております。

車上渡しってそもそもなに?

車上渡しとは、物流の業界で一般的に使用されている、貨物の受け渡し方法を表す用語です。

要は、トラックで指定の住所まで運んできた貨物を「どこで」受け渡すかを示しており、「車上渡し」の場合は読んで字のごとく、トラックの「車上」つまり荷台の上で受け渡しをする状況を指しています。

指定の配達先に到着後、車上で貨物を引き渡す「車上渡し」に対して、いわゆる宅配便のように玄関先で貨物を引き渡す形態を「軒下渡し」と呼ぶこともあります。

玄関先で受け取る宅配スタイル=「軒下渡し」に馴染みがあるために、「車上渡し」という条件に驚かれる方も多いようですが、「車上渡し」がとりわけ特殊な条件というわけではありません。

海上速達便サービスの国内輸送と車上渡し

「車上渡し」という用語の概要を説明したところで、次は海上速達便サービスがなぜ原則車上渡しなのかについて解説いたします。

どうして車上渡しなの?

クーリエのサービスは基本「軒下渡し」なのに、海上速達便ではなぜ基本「車上渡し」なのか?クーリエ以外の国際輸送は貨物を玄関まで運んでもらうことはできないの?

みなさまのそんな疑問にお答えする前に、まずは両者のサービスの国内輸送の部分における決定的な違いをご説明いたします。クーリエと海上速達便それぞれのメリットや利用方法の違いの詳細については別の機会にご紹介いたしますね。

クーリエと海上速達便の国内輸送の違い、それは、それぞれの業務がどのような約款に基づいて行われているかによります。
※約款(やっかん)とは、ごく簡単に言うと『多くの人が加入あるいは利用するサービスを提供する際のルールや約束を明文化したもの』です。

クーリエ(国際宅配便)では国内輸送のための車両やドライバーも自社のものとして運営しています。そして、おおよそのクーリエ業者では『標準宅配便運送約款』というものに基づいて国内の運送(陸送)業務を行っています。

一方、海上速達便は、国内の輸送については他社(運送業者)と提携しており、提携先の輸送業者は『標準貨物自動車運送約款』に基づいて業務を行っております。

この『標準貨物自動車運送約款』に基づいて業務を行っている場合、運送に要するコストは「運賃」部分が基本となり、「車上受け・車上渡し」であることが前提となっています。

簡単に言うと、貨物の積み込みやお客様の玄関先への貨物移動は料金外のエクストラサービスになっているということです。

事前に準備しておくことは?

海上速達便サービスの性質上、極端に大きいサイズや重量級の貨物はありませんが、小さい貨物でも量が増えると重たく、手で運ぶのは難しい場合もあります。

納品先に届く貨物のサイズや重さによっては、事前に台車やカートなど、トラックの車上で受け取った貨物を安全に運ぶためのツールをご用意いただくことをお勧めしております。

どうしても軒下渡しがいい場合はどうしたらいいの?

ここまでご説明したとおり、海上速達便サービスでは車上渡し以外のオプションは提供しておりませんが、弊社の他サービスでお客様のニーズに合うものをご提案できる可能性もございます。ご予算等含めぜひお気軽にご相談ください。

引き渡し条件 『車上渡し』 のまとめ

国際輸送のラストワンマイル、お客様のお手元に貨物が届く際の引き渡し条件のひとつである『車上渡し』。

国際輸送と一口に言っても、引き渡しの形態がサービスによって異なるのはなぜかというと、国内の陸送業務を行う際に準拠している約款(ルール)が異なるというのが答えでした。

国際輸送を最後まで安全・確実に行うためにも、引き渡し条件はもちろん、届く予定の貨物の形状やサイズ、重量、個数などは正確に把握しておきたいですね。

海上速達便をご利用・ご検討いただくにあたり、貨物の引き渡しで不安な点がある場合にはぜひお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。