
【海上速達便】中国華南地区:深圳、広州、東莞特集
海上輸入、中国華南地区の深圳、広州、東莞から日本へ新たな輸入の方法
春暖の候、貴社いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃は大変お世話になっております。
■ ニ ュ ー ス ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
■中国航路サーチャージの値上げ
中国から日本への輸入航路において、中国主要コンテナ船社がサーチャージの値上げを実施します
適用 2021年4月から
項目 CIC(Container Imbalance Charge)
LSL(Low Sulphur Fuel Surcharge)
コンテナ1本(20’GP)あたり1万円以上の値上げとなるため、4月以降の輸入コストを計算する際には、サーチャージの変動を加味した方がよさそうです。
■日本税関がチャットボットを導入
日本の税関が、税関チャットボット「カスタム君」を導入しました。スマート税関構想2020において発表されました。パソコンやスマートフォンを通じて、24時間いつでもAIチャットボットの「カスタム君」に相談できるようになりました。
税関も物流DX(Digital Transformation デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
税関チャットボットカスタム君のURLはこちら↓
https://www.customs.go.jp/news/news/oshirase/chatbotto.htm
■ミャンマーの物流が混乱
ミャンマーにおいて輸出入コンテナの滞貨が懸念されています。
クーデター発生後、ミャンマー各地において反対デモが起き、ミャンマーの物流に影響が及んでいます。
例年3月~4月は、水掛祭りを迎えるために、輸出入貨物が増える時期ですが、反対デモが起きているため、港湾現場において事務処理能力の低下が顕著です。
ミャンマーからの輸出においては、SAD(Shipping Agency Department)と呼ばれる船舶代理業務を行う機関における人手不足が、コンテナを移動させる手続きに滞留が起きている様子です。
輸入においては、実入りのコンテナをターミナルから引き取っていないため、実入りコンテナの滞留が懸念されます。
一部のコンテナ船社が、ミャンマー向けのBookingを止めるなど、ミャンマー国外へも影響が及び始めました。
特集:海上輸入、東莞から日本へ新たな輸入の方法
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今回の特集は、中国華南地区の広東省東莞市についてご説明します。
東莞(DONGGUAN)市は、面積約960万平米、人口1300万人以上、中国最大規模の製造業集積地です。
深セン(SHENZHEN)と広州(GUANZHOU)市に隣接し、香港(HONG KONG)へのアクセスが良い好立地であったため、70年代に漁村・農村であったこの地は、80年代から各企業の進出が増え、繊維製品、電化製品、自動車、家具などあらゆる製品の生産地になりました。最終製品だけでなく、プラスチックや樹脂加工品などの原材料、電池、建材、インテリア家具の部品なども、この地で生産されています。世界や日本で有名なアパレルブランドの繊維製品、服飾雑貨、バッグ、靴など製造工場も多く存在しています。
東莞市主要地から香港及び中国最大級の国際港である深セン港までの距離は約80~100km。コンテナ船による輸出入には、便利な製造拠点です。香港、広州、深センには、規模の大きな有数の空港があり、航空便やクーリエを用いた輸送も利便性がよく、製造業を支える物流インフラが整っています。
2020年秋頃からアジア各地で起きている空コンテナ不足は、この東莞市の製造業へ深刻な影響を及ぼしています。東南アジアから繋がる、深センや香港から日本への輸入航路は、コンテナ船の大幅な遅れや、スケジュールの変更によって、更に輸入のタイミングが先送りになるなど、輸入者は悲鳴を上げていました。
■海上輸入、東莞から日本へ新たな輸入の方法
東莞から上海(SHANGHAI)へは、陸路で約1400km。世界最大の上海港から日本へは、フェリーで2日間。この中国国内の陸送とフェリーの海上輸送を組み合わせた海上速達便は、速さとコストを両立した新しい海上輸入のサービスです。さあ、進化する物流サービスを体験してください。