本日は海上速達便NEWSの号外をご案内いたします。
青島(QINGDAO)地区で、空コンテナの手配やコンテナ船のスペース確保にお困りのお客様は下記ご参照の上、ぜひ当社エフシースタンダードロジックス株式会社にお声がけくださいませ。
■【速報】中国から日本に向かうコンテナの運賃が急激に高騰
昨夏から今春まで続いた世界的なコンテナ不足は徐々に緩和され始めていましたが、今月9月に入ると一転、空コンテナへの懸念が中国各地の港にて再浮上してきました。このコンテナ不足の状況に比例して、運賃相場がどんどん値上がりし続けています。
当社でも9月に入ってから、青島(QINGDAO)、煙台(YANTAI)、威海(WEIHAI)を擁する山東省地区において、空コンテナやコンテナのスペースが取れずに、困っているお客様からお問い合わせを多く頂くようになりました。
◇NHKの報道に見る急激な運賃高騰の背景
『大豆が価格高騰 豆腐など値上げの動き コンテナ不足も要因』
これは2021年9月8日、NHKが報道したニュースのタイトルです。
経済活動の正常化に伴い、商品の輸送に必要なコンテナが不足し、運賃が高騰しています。
豆腐のみならず食料品や日用品の値上げの要因は、巣ごもりによる需要の変化の他に、世界的なサプライチェーンの混乱が商品価格の値上げに拍車をかけていると言われています。
コロナ後の経済の急回復によって世界の物流を支えるコンテナの需給バランスに異変が起きています。
2021年1月~7月に中国から北米輸出したコンテナ数量は昨対比33%増加。運賃が高騰し、7月は、40フィートのコンテナ運賃は1万ドルを超え、昨年1月対比6倍まで上昇しています。
今後の見通しとして、アメリカのクリスマス商戦までは荷動きが活発になることでコンテナ不足や運賃の高止まりが続くことが予想されており、価格が正常に向かうのは中国の春節(旧正月)、アメリカへの輸出が少なくなる来年2022年2月ごろになる可能性が高いと考えられています。
◇当社が分析する日中航路の現状と見通し
中国から北米への運賃高騰が、中国から日本へのコンテナ輸送にも顕著な影響を及ぼしています。海運会社は運賃の安い日中航路ではなく、収益の上がるアメリカ航路向けにコンテナを集中させる動きが広がっています。8月は、中国から北米へ向かう航路の40フィートのコンテナ運賃が2万ドルを超え、過去最高値を更新し続けています。コンテナ1本の運賃は日本円換算で220万円を超えました。
以下、コンテナ運賃高騰の背景にある現状4つをご説明いたします。
現状1 : 用船料の値上がり
各地の沖合での滞船が起き、コンテナ船の需給が逼迫。その結果用船料が値上がりしています。
また船員の待遇を改善するために、海運会社の人件費も上がっています。
この海運会社のコスト上昇がコンテナ運賃に転嫁されています。
現状2 : 国慶節
9月は例年秋冬の季節商品が多く輸入される時期であり、また10月1日から中国の一大祝賀行事である国慶節の7連休を控えているため、海運会社へは多くの輸出貨物の予約が入っています。
現状3 : 空コンテナ不足
青島(QINGDAO)港においては、空コンテナの争奪とコンテナ船スペースの確保で、荷主やフォワーダー間の競争が激化しています。
青島(QINGDAO)港において、世界第3位の海運会社「COSCO」は、日本向けコンテナが不足気味です。青島港から日本向け航路は、他の海運会社へも予約が多く入り、コンテナ船は毎週ほぼ満船で運航しています。
大連(DALIAN)、天津(TIANJING)(つまり新港(XINGANG))、上海(SHANGHAI)、厦門(XIAMEN)においても、空コンテナ不足が懸念され始めています。
現状4 : 運賃は3~4倍以上に高騰
例えば青島(QINGDAO)港での40フィートのコンテナ運賃は、今春と比較すると3~4倍以上に値上がりしています。この運賃の値上がりは今も続いています。
海上速達便を運営する当社エフシースタンダードロジックス株式会社は、
大連(DALIAN)、天津(TIANJING)(つまり新港(XINGANG))、上海(SHANGHAI)、厦門(XIAMEN)、深セン(SHENZHEN)に自社拠点を設け、お客様の日々のリクエストにお応えできるよう取り組んでいます。
空コンテナを事前に用意し、コンテナスペースを確保し、予定したコンテナ船で確実に運べるよう、通関や倉庫の現場と共に総力を挙げて、お客様に満足して頂けるよう挑んでいます。船積みする日から逆算して1~2週間ほど前に、お客様からコンテナ本数、コンテナのサイズ、日本の仕向け港などの情報を伺い、確実な輸送を行っています。